第2回 解答・解説

初級問題

Q1 甲府市の鳥は何。

 Aハト Bカワセミ Cカモメ
正解B
カワセミは美しい背羽根を持つことから「飛ぶ宝石」の異名を持ち、「宝石の街・甲府」に相応しいとして指定された。
市長室政策広報課編『甲府市勢要覧』甲府市、1996年、1頁。

Q2 JR東海の身延線。甲府の次の駅「金手」の読みは。

 Aカネノテ Bキンシュ Cカネンテ
正解C
甲府城の築城後に起こったこの地域の町名に因む駅名。街路が、金属製の物差し(=曲尺・カネジャク)のように曲がっていたことから、この名が付いたともいわれる。そういえば、現在の城東通りには、金手付近にクランク状の曲がり角がある。
中丸眞治他『甲府街史』山梨日日新聞社出版局、1995年、341頁。

Q3 景勝地、昇仙峡。どの国立公園に含まれる。

 A南アルプス国立公園 B富士箱根伊豆国立公園 C秩父多摩甲斐国立公園
正解C
1950(昭和25)年7月、当初は秩父多摩国立公園として指定された。昇仙峡のほか、山梨県内には金峰山・大菩薩峠・増富ラジウム温泉などが立地する。
甲府市市史編さん委員会編『甲府市史』第4巻、甲府市役所、1993年、192〜193頁。

Q4 武田信玄の旗印「風林火山」。典拠となった中国の古典は何。

 A論語 B孫子 C三国志
正解B
信玄は領内に多くの寺院を創建・再興し、仏僧などを通じて、多様な中国古典に親しんだ。『孫子』のほかにも、儒学の経典や『史記』などを学んでいたものと思われる。
笹本正治『武田信玄』ミネルヴァ書房、2005年、160〜164頁。

Q5 古代の甲府・酒折付近で交わされたとされる、ヤマトタケルと老人の会話から生まれた日本文学の形態は何。

 A連歌 B短歌 C俳句
正解A
古事記には、東征のおりヤマトタケルが「酒折宮」で老人との間に歌を交わしたことが記されており、これが連歌という形式の最初とされている。このことを記念して、全国から数十万首の応募を集め、毎年「酒折連歌大賞」が開催されている
甲府市市史編さん委員会編『甲府市史』第1巻、甲府市役所、1991年、130〜131頁。

Q6 砂糖蜜を練っていたところに一粒のブドウが転がり落ちた偶然から生まれた、甲府の名物菓子の名は。

 A葡萄の里 B信玄餅 C月の雫
正解C
菓子箱の中に入っているチラシによれば、明治10年の秋頃、老舗菓子商の3代目鈴木音兵衛が創作した。甲州ブドウを、ザラメを溶かして練った白色の砂糖で一粒づつコーティングしてある。生の甲州ブドウが入手可能な9月から3月までしか製造販売していない。

Q7 甲府市遊亀公園附属動物園。場内を順路に従って歩いた時、ふたつ目の橋を渡った右手あたりに展示されている動物は何。

 Aアメリカバク Bチンパンジー Cレッサーパンダ
正解C
動物園入り口で配布している資料によれば、開園は1919(大正8)年で、国内では4番目に古い。レッサーパンダは1985(昭和60)年4月、中国の友好都市成都から寄贈された。1989(平成1)年には、ジャイアントパンダを中国から借り入れ展示したこともある。2009(平成21)年5月1日現在の飼育動物数は、哺乳類29種151点など全部で50種287点。

Q8 甲府の善光寺。金堂の天井画として描かれているのは何。

 A天の川 B龍 C薬師如来
正解B
拍手すると共鳴する、いわゆる「鳴き龍」が描かれている。現在の金堂は1796(寛政8)年および1962(昭和37)年に再建・修築されたもの。
吉原浩人他『定本・甲斐百寺』郷土出版社、1996年、112〜115頁。

Q9 甲府市の木は何。

 Aブナ Bカシ C山桜
正解B
カシは常緑高木で、甲府に多く自生していることから指定された。
市長室政策広報課編『甲府市勢要覧』甲府市、1996年、1頁。

Q10 「甲斐三の宮」とされる甲府市内の神社はどこ。

 A金桜神社 B甲斐奈神社 C玉諸神社
正解C
国玉町に鎮座する。もとは北側の御室山にあったものを移したとも言う。平安時代には既に存在が確認される。
甲府市市史編さん委員会編『甲府市史』第1巻、甲府市役所、1991年、293〜294頁。

Q11 10月1日から始まった家庭ごみの「指定ごみ袋」制度。燃えないごみを入れる袋は何色。

 A水色 B黄色 C赤色
正解A
燃えるごみは黄色の袋。袋に入らないごみは、ごみ処理券を貼って出す。
「10月1日から 指定ごみ袋制度が 始まります!」『広報こうふ』644、2009年9月、2〜3頁。

Q12 甲府市の初代市長は誰。

 A大木喬命 B若尾逸平 C雨宮敬次郎
正解B
1889(明治22)年8月に開催された第1回市会で投票をおこない、上位3名を市長候補者として内務大臣に上申した。3名のうち投票で第1位だった若尾逸平の市長就任が天皇によって裁可された。若尾は生糸の取引で財を成した実業家のひとりで、錦・常盤・春日・相生・横近習などからなる第1区選出の市会議員。
甲府市市史編さん委員会編『甲府市史』第3巻、甲府市役所、1990年、193頁。

Q13 室町末期に定められた甲府の府中五山。該当しないのはどこ。

 A長禅寺 B能成寺 C誓願寺
正解C
武田信玄の頃制定されたと言われる府中五山は、臨済宗の長禅寺・能成寺・円光院・東光寺・法泉寺。誓願寺は浄土宗の甲府五カ寺の1つ。戦国大名たちは、領国支配の一環として、宗派などの区別無く寺社を信仰し、宗教政策を通じて家臣や領民の支配を図った。
甲府市市史編さん委員会編『甲府市史』第2巻、甲府市役所、1992年、288頁。

本問は、出題当初、選択肢の「能成寺」を「能泉寺」と表記する誤りがあり、12月9日午前10時30分、これを訂正しました。採点に当たっては、11月9日正午以降の解答については、「能成寺」で採点し、これ以前の解答については、「能泉寺」でも正解として扱うことといたします。皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

Q14 武田晴信(信玄)が甲斐の国の国主となった年は何年。

 A1541(天文10)年 B1572(元亀3)年 C1575(天正3)年
正解A
甲斐の守護大名武田信虎のもとで、度重なる外征に疲弊した在地の有力者、国人層、後に武田二十四将などとして知られることになる彼らを味方につけた武田晴信のちの信玄が、信濃から凱旋したばかりの父、信虎を追放したのがこの年。
甲府市市史編さん委員会編『甲府市史』第1巻、甲府市役所、1991年、494〜495頁。

Q15 甲府市から近隣都県までの距離。都道府県の庁舎の位置を基点とすると最も近いのはどこ。

 A東京都(新宿区) B神奈川県(横浜市) C長野県(長野市)
正解B
甲府・横浜間が100.3 km。これに対し、甲府・新宿間101.7 km 、甲府・長野間115.0km。
国立天文台編『理科年表 平成21年』丸善、2008年、622〜623頁。

Q16 1989(平成1)年9月から11月に開催された甲府博覧会。宝石館に展示されたものは何。

 Aワインタワー B黄金のベル Cこうちゃん・ふうちゃんのロボット
正解B
甲府市と甲府商工会議所主催で、59日間、「夢・心・きらめく未来」をテーマに小瀬スポーツ公園内で開催された「こうふ博」。ワインタワーやこうちゃん・ふうちゃんのロボットはテーマ館に展示された。
甲府博覧会事務局編『甲府博覧会公式記録』甲府市制100周年記念事業実行委員会、1990年。4〜5、34〜37頁。

Q17 100年前、1909(明治42)年の甲府。当時、実際にあったことは何。

 A4月1日、甲府動物園でアジア象のテルとミミの公開が始まった。
 B6月2日、甲府駅が開業した。
 C11月7日、甲府市の水道工事の起工式がおこなわれた。
正解C
当時新築の相生小学校の講堂で、行政や経済界の代表、市民の有志など200余名が参加して盛大に起工式がおこなわれた。
『山梨日日新聞』明治42年11月8日第3面「水道起工式」

Q18 高速道路、中央道。最後に開通したのは甲府・昭和とある場所を結ぶ区間だった。そのある場所とは。

 A勝沼 B韮崎 C一宮
正解A
1981(昭和56)年3月の小淵沢と伊北間に続いて、勝沼と甲府・昭和間が1982年11月10日に開通して、兵庫県西宮市までの中央自動車道全線が供用開始された。
山梨県他編『中央道建設誌』山梨県他、1983年、400〜403頁。

Q19 ほぼ東西に伸びるアーケード街の甲府銀座。通りの東寄りにある小公園「憩いの場」に無いものは何。

 A噴水 Bフラワーポット C石造の花壇
正解A
「憩いの場」自体は土地所有者の厚意によって甲府市が設置したもの。間口も奥行きも10m足らずだが、銀座一丁目発展会の管理の下、花壇などに四季の花が植えられている。

Q20 近年、山梨・甲府でも酸性雨が観測されている。山梨県内で観測された最も酸性が強い雨は、1996(平成8)年に甲府で記録されたもの。さて、その数値(pH)はいくつ。

 ApH3.9     BpH4.5 C pH5.4.5
正解A
甲府市環境部編『環境にやさしい街 甲府(平成21年度版)』甲府市、2009年、22頁。


中級問題

問題作成にあたって、笹山晴生ほか『詳説 日本史 改訂版』山川出版社、青木美智男ほか『詳解 日本史B 改訂版』三省堂、を参考にしました。解説についてはこれらの教科書をご参照ください。

Q1 古代の行政区画上の甲斐。境を接していなかった国はどこ。

 A信濃 B武蔵 C伊豆 D相模
正解C

Q2 五畿七道。甲斐が属したのはどこ。

 A東海道 B畿内 C東山道 D南海道
正解A

Q3 身延山などで修行した日蓮の主要著書は何。

 A教行信証 B正法眼蔵 C興禅護国論 D立正安国論
正解D

Q4 室町幕府の鎌倉府。甲斐との関係として正しい説明はどれ。

 A鎌倉府の下部組織である関東管領の上杉氏が守護として支配した。
 B鎌倉府の管轄下にあったが、守護の武田氏が支配した。
 C鎌倉府の支配地域ではない。
 D鎌倉公方の屋敷が設けられて鎌倉府の直轄地となっていた。
正解B

Q5 武田信玄の治水事業の目的として適切なものは何。

 A水道事業の展開。 B景勝地の創出。 C河岸(かし)や舟運の整備。 D耕地の開発、拡張。
正解D

Q6 信玄堤が設けられた河川はどれ。

 A荒川 B信濃川 C笛吹川 D釜無川
正解D

Q7 戦国時代、武田氏がおこなった経済事業は何。

 A金山の開発 B牛馬の大規模飼育 C塩田の開発 D宋との貿易
正解A

Q8 長篠の戦い。織田信長・徳川家康の勝利、武田勝頼の敗北を決定的にしたといわれるものは何。

 A足軽 B薙刀 C軍船 D鉄砲
正解D

Q9 武田氏が滅亡したのは何年。

 A1570年 B1575年 C1582年 D1584年
正解C

Q10 江戸時代の甲州道中。関所が設けられた場所はどこ。

 A内藤新宿 B碓氷 C小仏 D箱根
正解C

Q11 甲州道中。江戸からどこまで。

 A甲府 B下諏訪 C京都 D内藤新宿
正解B

Q12 甲州(府)勤番支配。幕府機構の中で、どこに属していた。

 A江戸町奉行 B勘定奉行 C大目付 D老中
正解D

Q13 徳川幕府の初期、甲府城主に任命されたのは誰。

 A山内一豊 B柳沢吉保 C池田光政 D田沼意次
正解B

Q14 山県大弐の著作はどれ。

 A柳子新論 B自然真営道 C玄語 D経世秘策
正解A

Q15 山県大弐が死刑になった明和事件。連座した竹内式部はどうなった。

 A山県とともに死刑となった。
 B逃亡して宝暦事件を起こした。
 C藤井右門とともに佐渡へ流罪となった。
 D護送中に死去した。
正解D

Q16 19世紀末、日本最初の工場ストライキは甲府で起こった。その工場は何をつくる工場。

 A鉄工所 B綿布工場 Cワイン醸造工場 D製糸工場
正解D

Q17 大逆事件で処刑された人物のうち、甲府にかかわりのあるのは誰。

 A幸徳秋水 B宮下太吉 C堺利彦 D河上清
正解B

Q18 大逆事件が起こった時、首相だったのは誰。

 A桂太郎 B桂太郎 C原敬 D大隈重信
正解A

Q19 石橋湛山と甲府の関係は何。

 A甲府で生まれた。
 B両親が甲府出身
 C甲府の学校で学んだ。
 D衆議院議員としての選挙区が甲府。
正解C

Q20 石橋湛山の次の首相は誰。

 A吉田茂 B鳩山一郎 C佐藤栄作 D岸信介
正解D

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